元単身赴任妻の日記

「妻は単身赴任中」から出産を機に別居解消しました。

NOと言える勇気

私は頼まれごとを断れないという元来の性分もありまして
今まで「若手だから」とか「女性だから」とかで
頼まれた事をずっと引き受けてきました。

平均年齢が高くて男社会な業界ゆえ、結構色々あります。
宴会の幹事、司会進行、カラオケで歌えとか、ゴルフ参加者の穴埋めとか…
年下という立場でやらざるを得ない意識を持ってましたし
セクハラとかではなくて、女性に華を添えて欲しいみたいな場面あるんですよ。

f:id:tsumatan:20220215145249p:plain
今は私より若いスタッフも増えてきて、下っ端として駆り出される事も減りましたが
久々に思いがけない依頼が飛んできました。

「(とある現場で)商品PRの場があり、取引先から女性の声で依頼されているので
まんまるさん喋ってもらえませんか?」と。

広報的な部署にいる女性後輩から、読み上げ原稿と共にメールで届きました。
原稿を読んだのを録音して送ってほしいとのこと。
そんなに難しい仕事ではない。

私はその現場との関わりが薄いですし、該当商品の担当者でもない。
そしてナレーションの心得など欠片もない只の素人。
なぜに私が…?という違和感しかない。
何よりも、女性の後輩から依頼が来たことが一番のモヤモヤポイント。
君がやりたくない役を私にやらせようとしているのか?と。

背景としては、喋りをプロに頼むほど大きな案件でないから
社内の女性スタッフを充てることになって、私の名前が挙がったらしい。

北海道に居た時にも商品PRをする機会があったので
某ローカルメディアで私が「声の出演」をやったのを覚えてた別社員が
「まんまるにやらせたら?」と提案したのだろうな。

当時は自分の担当地区だったからやったけど(取引先との話のネタにもなる)
関わりの薄い場所で素人がポッと出ても「あんた誰?」ってなるじゃないか。
同じ素人ならもっと縁のある人選がいいのでは??

露骨に拒否するのも角が立つかなぁと
お人好し心が働いて、後輩の頼みを聞いてあげようとも思いましたが
ここで安請け合いしたら今後も同じ依頼が来そうだし
「皆がやりたがらない役を引き受けてくれる恥知らず(?)な使い勝手のいい社員」
のポジションまっしぐらだ…。

ということで、上記の疑念をやんわりと含ませてメールの返信をしたら
やっぱり関係部署で対応するように調整します、と返ってきた。
話の分かる後輩で良かったー!ていうか、普通の感覚よね??

無事に(?)納得いかない依頼を引き受けずに済みまして
私的にはしっかりお断りをできた事が大きな進歩でした。

よ~く観察してると、私より下のゆとりとかさとりとか言われる世代の方が
無茶ぶりをサラッと躱せる子が多いよな~とも思います。
仕事付き合いのゴルフだってハナからやらない宣言の子もいますし。

彼らの方が器用なのかもしれませんね。
一方の私はホント器用貧乏だな。彼らを見習いたい。