元単身赴任妻の日記

「妻は単身赴任中」から出産を機に別居解消しました。

社会人生活の半分が単身赴任

昨今の人手不足が悩ましい状況の中、私の勤め先もご多分に漏れず
人員確保には苦労しているという話を経営陣から聞きました。

ちょっと前までは、高額オファーで入社希望は多かっただろうし、
買い手であるウチの会社はかなり強く出ていたと思う。
しかしながら年収の高さの裏には業務のプレッシャーデカいし
全国転勤も容赦なくさせられるし。

こういう働き方を避ける雰囲気は出てきてますよね。

ちょっと前までとは、価値観が変わってきているなという感覚。
ということで、ウチも人手不足気味なので、
定年延長してくれる人が大きな戦力になっています。

持続可能な会社運営としてはヤバいよね…後継者が育ってないってことだし。
以前は「残りたかったら雇用延長してあげる」ってスタンスだったのが
このところは「希望を聞くので残ってください」な感じになってきてます。

そんな中、最近定年を迎えられた方がいらっしゃいまして、
以前地方の同じ支店で一緒に仕事していた時期があったのですが
久々に顔を見てお話する機会がありました。

その方は、転勤をしつつ長らく単身赴任生活を送ってまして
定年を機に、ようやく自宅への帰還が叶ったのです。

単身赴任をしていたのは、実に約20年…なんとまあ。
社会人生活の半分を家族と別居していたことになります。

もちろん、家族帯同で転勤という選択肢もあったのでしょうけど
持ち家があるとか、家族の事情とか、色々あるでしょうし
多分、ご本人も定年になるまで単身赴任が続くなんて思ってなかっただろうな。

定年って、ある意味「あと腐れなく辞める権利」を得るタイミングでもあり…
ここにきて単身赴任解除の希望がやっとかなったんですね。
それでようやく家族の元に帰れるとか…改めて旧態依然とした人事です。

一方で、定年延長後も単身赴任を続けている人も。
それも本人の意思で。手厚い待遇があるならOKって考えもあるんですよね。

私もまだ社会人生活、折り返しにもきてないけど
そのうち半分も単身赴任だなんて、考えたらゾッとします。

この先、こういう人事のあり方、変わるんだろうか。
厳しい労働条件と引き換えに高い報酬で釣って今の制度を維持するのか。
ウチは後者な気がしてならない…。

まあ、それで良しという人もいるし、もっと配慮が欲しい人もいるし、
もっと色々な働き方に対応できるように変わってほしいよね。
切実な願いです。

関連して、↑読みたい本です。気になるのでリストアップ。
経営陣にも読んでほしいー。