捨てられない性分 - 元単身赴任妻の日記

勤め先の同僚(男性)の話。
以前同じ部署にいたこともあり、割と仲良くさせてもらってました。
趣味の旅行の話ではよく喋っていたなーと。

年齢もそこそこイイ歳の方なんですが子なしのバツイチ独身。
離婚の理由についてはご本人がオープンに自ら語ってまして、
気の毒だなあ…と思っていまします(不倫・金銭トラブル・DVとかではない)。
こっちから質問してるわけじゃないのに、
自分の離婚ネタを悲哀交じりでお話されるので、時々反応にも困るけど…。

今は地方勤務されているのですが、会社の借り上げ社宅で賃貸暮らし。
そして何故か、借りているのが一軒家だそう。一人暮らしで。
まあ…私の地元みたいな田舎だとマンションがないこともあるけど
この方が居るのは県庁所在地でそこそこ栄えている街です。
単身向けのマンションもアパートも選択肢はたくさんあるはず。

「一軒家、持て余しませんか？」って一度聞いてみたのですが
なんでも、結婚していた頃からの荷物もあって
1Kとか単身マンションでは収まり切れないとのこと…。

「思い出もあるし捨てられないんだよね…」とおっしゃっていました。

実際に家の中を見たことがあるわけでもないので
どのくらいの荷物を抱えているのかはわからないけれど
地方の一軒家といったら、2LDKとか3LDKは少なくともあるよね。
そのうちの1部屋とか荷物で埋まっているということだろうか。

まあ、会社からの補助もあるし、地方だし、自分の家賃負担は少ないにしても
思い出の荷物のためだけに、余計に家賃がかかると思うと…勿体ない。
首都圏になるとなおさら。だから私は引っ越し前にかなり荷物を手放しました。

思い出の品をある程度手元に残しておくのも良いことだけど
独身で兄弟もいないということなので
自分の身に何かあったら、その荷物は誰が片づけるのだろう。
…と、お節介ながら思ってしまった。

捨てることの意義が身に付いた今だからこうやって思うものの
かつての私も本当に捨てられない性分だったので、気持ちはわかる…。
学生時代の学用品から学級通信等…何もかも思い出として取っていましたからね。
ひとつひとつ箱におさめて収納するのも大変だったけど
実家の片づけをしながら、ため込んだものを手放す苦労を味わいました。

今は段ボール1つ分にまで減らしました。