元単身赴任妻の日記

「妻は単身赴任中」から出産を機に別居解消しました。

東京で生きるって

人間って、どんなに願いを叶えていっても満たされる事がない生き物だなと、
東京に戻ってきてから時々ふと思うことがあります。

果たしてこの先ずっと、東京で暮らすのがいいのだろうかと。

「あんた、何言ってんの?」と突っ込みが入りそうですね…。
単身赴任で遠方に飛ばされて、早く戻りたい、ずっとそう思ってましたし
ようやく東京に帰ってくることができて今はホッとしています。

その一方で、都会ならではの虚無感みたいなものを覚えることもたまにある。
東京は便利だけど、ある程度お金がないと快適に暮らせない。
人気店で名物料理を食べるために長い行列に並ばないといけない。
家賃を節約するために通勤時間を我慢して近隣県に…となると生活の質が落ちる。
人の多さに疲れてしまうこともたびたび。


あと、身近なところでいえば、子供の成長にとってベストであるかどうか。
自然とのふれあいを求めようと思えば遠出しなきゃなんないし
それも行く先で混雑に巻き込まれて疲れて。
そして保育園には園庭もない。子供はのびのび育つんだろうか。

田舎育ちの夫や私は仕事を求めて都会に出てきたけれど
私たちにとっては子供の頃ごく自然に接してきたものが都会にもあるわけではない。
もちろん逆も然りで都会にしかないものもたくさんあるんだけどさ。
そういったものはお金を出すなり時間をかけるなりして積極的に機会を得ないと
子供が生活の中から学ぶこともないんだろうな…と。

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目黒川の橋から臨む美しい桜並木。

ゆったり、穏やかな春の景色を切り取ったみたいに見えるけど
この風景を切り取るために、押し合いへし合い大混雑に揉まれて
ヘトヘトになりながら現地へ赴く…癒されるようで疲れちゃう。
東京あるあるな日常です。
地方にいるとここまで骨を折らなくても良いんですけどね。

都会では得られないもの(もしくは都会より得やすい)、あると思うんだよな。
まあ極論だとサバイバル術的なことだったりするけど
その土地その土地の文化や習慣みたいなものも。
私達が気づいてあげないとうっかり知る機会を失ってしまいかねないですよね…。
非常識な人間になってほしくないのです。

もし仕事の心配をせずに自分で住みたい場所を選べるなら、
地方の大きな都市に住むのがちょうどいいと思うんです。

札幌も冬の辛さを除けばとても良い街だったし、
単身赴任という状況でなければもっと楽しく暮らせたんだろうな~と。
ま、今の仕事をしている限りは転勤族であるだろうし
いつかはまた地方に行くことになるでしょう。

都会で今生活出来ていることに感謝して、楽しむしかないな。