元単身赴任妻の日記

「妻は単身赴任中」から出産を機に別居解消しました。

働き方改革って

私の勤め先では、年に1度、営業成績優秀者を表彰しているのですが
表彰者の中にいたAさんについて書きたいと思います。

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数年前、同業他社からわが社に転職してきたAさん。
私がかつて別の勤務地にいた頃に前の会社で同じエリアを担当していた。
かつて競合相手だった人が今同じ会社で働いているのは面白い。
歳も近く、社内では親近感のある同僚のひとりです。


これまでもAさんは何度か表彰されたこともあり
会社への貢献も大きく優秀な営業マンだと皆には認識されていますが
天才的なセンスではなくて、並々ならぬ努力の成果だというのを私は知っています。


まあ、簡単に言っちゃうとプライベートをかなり犠牲にしている働き方なのね。
明け方の早朝から日暮れまで、ひたすら外回り、夜は接待。
土日のサービス出勤も相当していたはず。
いつデスクワーク片付けていたんだろう?

週末得意先の人と懇意になる為に、BBQなど休日のレクレーションにも参加。
おそらくこれらはプライベートの延長みたいな感じで自腹切ってたんじゃないか。


その努力が実を結んで、成果が出ているわけだけど
こういう働き方を見ているととても真似できないな…と思います。

Aさんの元いた会社はウチよりも古い日本的な体制だったので
ブラックな働き方には慣れているというか、
多分それが普通だという感覚なのかもしれない。


それはそれとして表彰式のプレゼンターをやっていた人のコメントに違和感。

「Aさんの勤務記録を見ると朝早くから夜遅くまで動き回っていて
誰よりも働いていることが分かります。
今回の大きな成果はその努力があってこそだと思います」

と清々しい顔でAさんをたたえていたのです。
それはそうなんだけど、なんかそれっておかしくない??

私もAさんほどではないけど、以前は土地柄もあって
プライベートを削って結構サービス残業や土日出勤をやっていました。
その点で言えば今は申し訳ないくらいにだいぶん楽ではある。。。

どんなに身を粉にして働いても成果でないことだってあるから
Aさんの涙ぐましい努力と結果を評価されるべきではある。
でも、そういうブラックな働き方を賛美するってのはどうなのか。

表彰式の前に会社のお偉い様方のプレゼンがあったのですが、
その中でも「働き方改革」というフレーズが何度も出てきた。
会社の方針としては、無理な働き方を変えようという考えがある。

なのに、なのに…

その時のコメントは、Aさんの働き方を見習えと言っているような印象も受ける。
本当に見習うべきは限られた労働時間の中で最大限の成果をあげた人なのでは。
色々と考えさせられた表彰でした。

こういうメンタリティの人がマネジメント側にいる限りは
根本的な働き方改革ってできないんだろうな…。