元単身赴任妻の日記

「妻は単身赴任中」から出産を機に別居解消しました。

セクハラは紙一重

ニュースで昨今話題になっているパタハラに端を発した
転勤制度や働き方改革についての議論が盛り上がっていますね。
これは今の自分にとってもホットなトピックですし
こうやって疑問をなげかける声が増えてきているのは嬉しいことです。

近年、○○ハラスメント・○○ハラの言葉が増えてきていますが
やっぱり一番身近に思うのは、「セクハラ」でしょうか…。

もちろん、私の職場はセクハラ含めて各種ハラスメントに対して
厳しく取り締まりをしています。
が、実際には無意識に容認したり見過ごされているものも結構あるのではと思います。
特にこういったコンプライアンスの意識が薄れる営業系の部門では…。

私がまだ新人だった頃は、業界的には女性営業職というのがとても珍しく
社外の人からは少し色眼鏡でも見られましたし
飲食店のコンパニオンの様な扱いを受けたこともありました。
露骨に下心もって接してくるとかでなくて、カラオケでデュエットさせられたりとか。

まあ、この程度は仕事と割り切っていましたし
年数が経つにつれて周囲の人たちの意識も改善されていったので
特段辛く思うことはありませんでした。

それよりもしんどかったのが、当時の上司との接し方でした。。。
社外のセクハラ脅威から守ってくれるはずの上司が、一番セクハラ魔でした(-_-;)

島耕作の生き様(モテっぷり)にすごく共感しているような年代の上司でした。。。
現代においてはありえないくらい炎上ネタオンパレードな作品ですけど
当時の時代背景やこの世代の人の考え方を知るには参考になりますよ…。
男性目線で都合よく描かれているのはあまり好きではないですが。


多分、私が新人だった頃は女性の部下を持つ経験もほとんどなくて
距離のはかり方が分からなかったのだと思いますが
本人は(多分)悪気のないセクハラ言動が結構多くて…
軽いボディタッチとか、結婚ネタとか。他にも色々。

職場の和を乱したくなくて私も強く拒絶反応することもなく、
結果的にスルースキルが格段にレベルアップしました(笑)
相手に悟られることなくセクハラをさせる隙を与えないように。

数年間穏便にやりすごし続けて異動になり、その上司とは別々になったのですが
新たに部下になった女性社員・Aさんが受け流しきれなかった様で
精神的にいっぱいいっぱいになってしまったんですね。

そしてコンプラ対策部門までこの件があがってしまい、元上司には厳しい処分が下り
これだけが理由ではないんですが、最終的には色々あって退職してしまいました。。。

これはちょっとだけ私のせいでもあるんだよな。
ハラスメントって、受け手側の感度にもよるから
自分がセクハラだと思っていなくても、他の人はそうでなかったり。
セクハラかどうかってホント紙一重
私がもっと分かりやすく拒否していれば、元上司も気を付けていただろう。

もちろん、Aさんの心情を思えばとても気の毒です。
マジでセクハラは撲滅されるべき。
だけど元上司にも少し申し訳なかったなーと。


月日が流れ、今に至りまして…
嫌だったセクハラを乗り越えて平穏な(?)会社生活を手に入れたのですが
Aさんは縁あって同業他社へ転職して活躍中。

そして元上司はというと。。。
なんと、Aさんの転職先に再就職してしまったらしい。図らずして。
当然、Aさんが居るということも知らずに。
おそらく勤務地は違うんだろうけど、気まずいだろうなあ~。
なんと狭い業界だろうか。

元上司が定年になるまで、何事もなく皆過ごせますように。