元厚生労働省次官の、村木厚子さんの著書を読みました。
きっかけはNHKのあさイチにゲスト出演されてて。
番組を見てすぐに図書館に予約を入れたら、
やはり同時に借りようと思った人が多かったみたいで順番待ちしてました。
あきらめない 働くあなたに贈る真実のメッセージ (日経WOMANの本)
- 作者: 村木厚子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2011/11/25
- メディア: 単行本
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サラサラっと読みやすい内容で、あっという間に読了。
今まで詳しく知らなかった郵便料金の不正事件のこともたくさん書かれており
検察組織の闇など、勉強になりました。
本書にはやんわりと書かれていた事件の関係者については、
あとでウィキペディアで追加学習しました(笑)
事件の真相がどうだったというのも気にはなりましたが
どちらかというと、第一線で働きながら子育てをしてきたという事で
そのあたりのノウハウを知りたかったというのが本心です。
当時にしては女性が働くことに理解のあった環境だったのでしょうけど
村木さんが出産された頃はまだ育児休業制度なんてしっかり整っていなくて
産休明けたらシッターさんに子供を預けて復帰していたとのこと…。
同じく官僚の旦那様もバリバリだし、勤務地が離れて別居も経験されていたようで
それを受け入れて、育児のアウトソースを利用して乗り切ったのですね。すごい。
「働き続けること」の軸がぶれずにあったからということですが
その頃に苦労してきたからこそ、今これだけ制度として充実してきてるんだなと。
もちろん、制度があってもきちんと運用されていないと意味がないのだけど。
こういう事を言ってしまうとアレなんですが…、
まあ…「公務員だもんな」って思ってしまうところはある。
民間に比べれば、男女平等ではあるだろうし、
不本意なリストラもないだろうし…そりゃ仕事はとても大変だとは思いますが!
組織に所属していられるという安心感がベースにあるのはいいことです。
ウチなんかいつクビ切られるか常にハラハラしてるもんな。
その国家公務員さんとしてロールモデルを築いて、
法整備をしていただいたのですから
これからは民間でも村木さんみたいな(極端だけど)生き方を示せるといいよなと。
少なくとも、私は今の勤め先ではそういう風になりたい。
後輩が「これなら私でもイケそう」って思えるように。
茨の道なんですけどね~。
この本は中々良かったな。久しぶりにまた読み直したいと思えました。
買っちゃおうかなー。