ここ数日、ネットで話題になっているパタハラの末退職になった方のはなし。
とても他人事に思えないので書いておきたいと思います。。。
おおもとは、Twitterの投稿から。
改めて決意
— パピ_育休5月復帰 (@papico2016) June 1, 2019
夫日系一部上場企業で育休とったら明けて2日で関西に転勤内示、私の復職まで2週間、2歳と0歳は4月に転園入園できたばかり、新居に引越して10日後のこと。
いろいろかけ合い、有給も取らせてもらえず、結局昨日で退職、夫は今日から専業主夫になりました。
私産後4か月で家族4人を支えます
もう社名も暗に出てしまっていて、ネットではかなり批判の声があがってますね。
「ローン組んで家を建てたら転勤になる」って、私の同業者からもよく聞いていた。
わが社ではあまり実例はなかったんだけど、世間的には普通とまで言ったら変だけど
よくあることではあるみたいですね。
同業の人は奥様が専業主婦というのがスタンダードなもので
そういった話題になった時、以前までは、割と笑い話で終わっていたけど
今のご時世、全然笑えないですね。。。
で、ネット上ではだいぶん炎上していて会社の姿勢に対する賛否の議論がおこったり
同じような憂き目に遭った人の声が上がったり
当該企業のHPにあるワークライフバランスのページが消去されたりと
なかなか香ばしい状況に。
もちろん企業側にも転勤させる決断に至った事情はあるのでしょうが
声を上げた方の投稿を見る限りだと、かなり不条理に思えます。
会社が雇い主として優位な立場にあることをバックに、
転勤を命じられた方の諸々の交渉にも一切応じないという…。
実際に、転勤を命じること自体の法的問題がないのは理解してるけど
共働きで夫婦それぞれ育休あけたばかりでこれから生活ペースを
作らなければならないというタイミングで
何故その方を転勤されなければならなかったのか。
その説明をきちんと出来なければ会社イメージとしてはとても悪いですよね。
会社に取り合ってもらえなければ、世間に訴えるしかない。
私も入籍直後に転勤になった時は本当に破滅的な気分だったし
会社が単身赴任の待遇とか認めてくれなかったら、同じような行動に出てたと思う。
政府も男性の育休を義務化しようかと議論し始めている中、
日本企業の受け止め方としては、まだまだこんなもん。
家を建てる、結婚する、子供が生まれるこの大事な人生の節目に
会社へのロイヤリティを試すようなこといまだにやってんだもんね。
そりゃあ男性の育休取得も進まないわけだ。
こちらの会社さんはライフワークバランスの充実を謳って
会社HPにも実績や社員のインタビューを載せてたりしてたみたいんですね。
「くるみん」についても書いてあったし。。。
「くるみん」てのが、子育てに優しいということで
厚労省が認定した企業に与えられるものらしいのですが
こちらの会社さんもくるみんを取得されてるんですね。
私の勤務先は女性の割合が少ない上、育休を必要とする女性社員がかなり少なく
ましてや男性が育休を取るなんてありえない雰囲気だし
育休を取ろうとする勇気ある男性社員もいない(一例を除いて)。
そういった意味では今回炎上になった会社よりもまだまだ遅れてはいるんですが
こんな会社でも「子育て支援企業」のお墨付きである
くるみんを取ってたことあるんですよ。
気になってちょっと前に調べたらウチの社名がリストに載ってて軽く驚いた。。。
社内にも社外にもほとんどPRはしてないけど…
どこが子育て支援企業なの？？と言いたくなる節はある。
認定基準に男性の育休取得があったと思うけど、マジで？みたいな。
こういう企業のPRってのは全然アテにならないなと
あらためて今回の1件で分かったのでした。
夫の務め先は理解あるところで、育休も取らせてくれて
今はほぼ定時上がりを認めてくれているのでとてもありがたい。
これって普通なのかと思ったけど、まだまだ…恵まれている方なんですね。
今後も転勤やライフワークバランスのところについては
このブログでも時々触れていきたいものです。
さて、この騒動がどの方向へ向かっていくのか見守りましょう。
