元単身赴任妻の日記

「妻は単身赴任中」から出産を機に別居解消しました。

単身赴任はさせられるものでなくさせてもらうもの

先日、労働組合絡みでグループ会社の人達との意見交換会に出てきました。

私の勤め先含めてそれぞれの事業部が別個に組合を運営していまして
一緒に何かやるということもありません。
ということで、どんな活動をしているかも知らず。



そんな状態でしたが、近いうちに諸々の社内規定をグループで統一する!

という人事からのお知らせと共に、改定案が下りてきました。
良い悪いはさておいて、私達の事業部だけでは判断しかねるということで
他のグループ会社の組合役員さん達と情報交換をすることに。


特にね、人事からおりてきた改定案の中に、
単身赴任者の金銭的サポートがだいぶん削られるということもあり、
私にとってはとーっても死活問題。
もうその為に私が今役員の任務をしているといっても過言ではありません。
自分が単身赴任でなかったら会社とも戦おうとは思わなかったかも(笑)


で、私達が現状抱える問題や悩みを共有してもらいつつ
他事業部さんの話を聞くために臨んだ会議でしたが…

グループの中では最小な組織といっても良い私達の組合と
他事業部さんの規模との差に圧倒されました。。。
成り立ちとか、社員数とか諸々違いがあるのは分かっていたけれども
プロとアマチュアほどの組織力の違いを感じました。

その中で、他事業部の組合の重役を長年経験されている方から、
私達の低レベルな運営に関して、厳しくも丁寧なアドバイスをいただきました。

そこでハッとさせられたキーワード。

「単身赴任はさせられてるんじゃなくて、させてもらってる。
 そういう風に考えると捉え方も変わるよ」と。


注意:以下は、あくまで私の職場の状況についての個人の見解であり
世間一般の企業様の在り方について意見するものではありません。



確かに、ウチの会社の今の規定って単身赴任のサポートが手厚いし、
割と簡単に単身赴任の希望を認めてくれるんですよね。
しかも、定期的なチェック体制が無い。。。
初めて単身赴任する時はそれなりの理由があって許可をもらうんだけど、
その理由がなくなっても(子供が就職したとか)延々と単身続けていたりね。

どのくらい手厚いかというと、

・赴任先と自宅の移動にかかる交通費定額支給
・生活費補助のための手当
・家賃の大幅補助
・社用車をプライベートで使って良い権利

状況により金額ベースは変わりますが、私の場合は手取り月給が1.5倍くらいに…。

だから安易に単身赴任しちゃえ!って人が一定数いるのも事実。
特に、子供もそこそこ大きくなってきた熟年のお父さんなんかは。

マネジメント側もそれに甘えているところはあると思う。
何故ならば、ギリギリの人数で回してるから、不満を抑えつつ
滞りない人事異動を行うために。
これだけ手厚いと遠くに飛ばされてもあまり文句言う人いないんです。

夫婦で一緒に暮らしたことが一度も無い私には理解できませんが、
手厚い福利厚生を理由に単身赴任を羨む人も。

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「俺もう15年も単身赴任させられてるんだよー。勘弁してよ~」

って、言う人、社内にいるけど…本当に勘弁してほしいのだろうか?
そう言う割にはあまり家に帰っていなかったり…。

ウチの会社で単身赴任してる人は大半が一馬力。
介護等の事情は除いて、10、20年も経ったら子供も独り立ちしているのでは?
お留守番中の専業主婦の奥さんを呼び寄せないのは何故か。持家だからか?



ベテラン組合役員さんからのアドバイスを聞いて、ちょっと見方が変わったかも。

だけどそれは単身赴任を決断する人だけの問題でなくて。
私の様に単身赴任しなければ辞めるしか選択肢が無い様な社員もいるのは事実。
人事異動させるお偉いさんも、不公平でないよう配慮が必要。
その両輪が揃わないと、いきなりルールだけ厳格化するのはキツい。
いつか破たんしちゃうよ。


「共働きしてるんなら、少々手当て削られても大丈夫だろ」

と、そんな意見が返ってきそうですが今まで貰っていたものがなくなるのは辛いよ。
その点の救済措置というかサポートはしっかり残しててほしいなと思います。


とりあえず、私を早く東京に戻してくれ!


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