元単身赴任妻の日記

「妻は単身赴任中」から出産を機に別居解消しました。

理系女の生き方―営業編

私のブログを見ていただきありがとうございます。

多分、単身赴任に関係の深い人が検索して下さってるんだと思いますが
就活中の学生さんもいるのかな?
新年度も1ヶ月が経とうとしていますので、
就職に関連した記事でも書いてみようかと。


理系女子の指南書?

これ、読んだことある人いるんじゃないでしょうか。

理系の女の生き方ガイド―女性研究者に学ぶ自己実現法 (ブルーバックス)

理系の女の生き方ガイド―女性研究者に学ぶ自己実現法 (ブルーバックス)

 

 家の断捨離を進めているうちに発掘された本。
大学入学時、生協の推薦図書になってて、進められるがまま買ったのに
最後まで読まないまま放置してました…(汗)

高校卒業からもう10年は過ぎてますが改めて読んでみることにしました。
この生活の反省点としては、読書が全然できてないこと。
意識が低い自分が悪いんですけど、本読まないと思考力つかないね。
つくづく思います。

移動時間を使ってようやく読了したので記事にしておこうかなと思います。


実は理系出身です

今までにも営業系の仕事をやっていると書いてきましたが、
実は私まんまるは理系でした。

もともと数学嫌いで高2まで文系志望だったのですが、
理系の方が面白そうな気がしてきて3年に上がる前に理転。
なんとかギリギリで理系学部に現役合格。親や恩師もヒヤヒヤだったでしょうね。

大学の時の専攻は身バレしない程度に書くと、バイオ…生物化学系でした。
上記の通り、数学が苦手でしたので比較的文系寄りな理系を選びました。
入試は英語・世界史・生物・化学で突破したようなものです。

私の出身大学の学部は、技術職や研究職への就職を希望する人が多く
7割以上が大学院に進学するようなところでした。
ですが、私は学部で卒業して今に至る…という感じです。


何故営業系の仕事をしているのか

簡単に言えば、就職活動が甘かったということです。

正直なところ、私も修士まで大学に残って研究職に就きたかったのですが
実家の経済状況から家族の理解が得られず進学断念。
しかも進学か就職かで4年生になるまで親説得の決着がつかずにいたので
完全に就活スタートにも出遅れてしまうという体たらく。。。

就活を始めたのが遅かった上に
バイオ系となると、学部卒でTHE理系の職を得るのは工学系よりも難しいのです。
実際に学部卒した少数派の同級生たちは
銀行員とか、SEとか商社とか…あまり専攻と関係ない職についてました。

私も何とか内定を3つ得て、4年の秋に決まった今の会社の営業職を選びました。
相変わらず私の段取りの悪さが影響しています…。


迷える理系がこの本を読んでみた

で、長い年月を経て本棚に眠っていたこの本を再び手にとったわけです。
タイトルにある通り、「女性研究者に学ぶ」というわけなので
営業系の私が読むには少しずれているかもしれません。
だけど…理系女性の目線というところでは何か得られるものがあるのではないか!と。

電車や飛行機の移動中に少しずつ読んでいたので時間はかかりましたが読了。
まずひとこと目のコメントとしては。

うん、高校生の時に読んでおくべきでした!

理系にいざ進んで、どんな学部を選んだらいいのかとか
研究室はどうすればいいのかとか、丁寧に実例を交えながら紹介されてるけど
これ、大学入る前に聞いておきたかったよ。
あと学会の活用術などはさすが研究職視点。

今は出版された年からまた月日が経過してますし
学部のトレンドも世の中の動きもだんだん変わってきてる。
時代に合わないところもあるけども
高校生当時の私だったらこの本に強く感化されただろうなと思います。

だけど参考になる部分もたくさんありましたよ。
まだ女性が第一線で活躍できなかった時代を生き抜いた人達。
苦労しながら結婚生活に子育てを研究生活の傍らこなしてきた話を読むと
強く励まされるようなメッセージを感じます。
やはりこの筆者さんも研究ポストの為別居を経験されているようですね。
私も逞しくならねばなと。


理系女性の営業職ってどうなの?

読書を終えて、ふと我に振り返る。
卒業して会社入った頃から時々考えることなのですが、
理系で営業職…この選択はどうだったのかと。幸せなんだろうかと。

営業職といっても、業界により仕事のやり方は様々だし
必ずしも文系向けの仕事というわけではない。
実際、ウチの会社は営業職の半分くらいは理系出身だと思う。
女性営業が少ないという意味での苦労はあるんだけども。

前述のとおり、私の出身大学はほとんどが大学院に進学する様なところなので
院卒有利な研究職を目指している。ハナから営業職なんて眼中にない。
何度か出身の研究室にリクルーター的に話を持っていったのだけども

「営業職はねえ…」「研究職だったら希望者いるけど…」

そんな反応がほとんど。ま、そりゃそうだ。
私も大学生当時だったら同じ反応していたと思いますよ。

実際に私も大学院を卒業して研究の道に進んだ同級生達に対して劣等感がある。
お客様に頭下げて口先三寸手八丁で売り込みしてると思われているんじゃないかと。
同級生のひとりで専門職やってる子の言動からも、
どうも営業って下に見られている感があるのだ。


志に生きる、バリバリの理系の人から見たら営業ってやりたくない仕事だと思う。
特に理系女性は営業って避けるよね?
だけどこれまで営業畑にいる私から言わせれば、営業も悪くないよ!と。
この本にも書いてあるけど女性の視点というのは、営業場面にも活かされるかと。
ウチみたく男社会に少ない女性だと目立つし、
取引先の方に顔をすぐ覚えてもらえるというのはアドバンテージではなかろうか。
それと、営業は総合能力が求められるので、転職にも何かとつぶしは効く。

参考サイト

選んだ進路は正しかったのか

私のターニングポイントはどこだっただろう。
大学在学中に、親の反対を押し切って大学院に行って
研究職への道を模索すべきだった?
はたまた、理系に無理やり変えることなかった?

人生の各地点で岐路に立ってきたけど、今の自分の位置はまずまず納得している。

まず、理系に進んだのは正解だった。やっぱり科学は面白い。

大学院は…未練もあるけど今となっては行かなくても良かったのかも。
院に行けば研究職につけるという保証はない。
私が就職した後に景気が悪くなったので、院卒の同級生達は相当苦労したようだ。
進学してたら今より良い職に就けなかったかもしれないし、
さらに奨学金を借りねばならないところだった。
幸い営業系とはいえ、自分の専攻を活かして仕事が出来てるのは恵まれてるし。
経験も詰んできたので、社内の他職種へつながる道も見えてきた。

何がベストな選択だったのかは、ずっと分からないかも。
営業系のポジションにいる自分も、単身赴任を選択した自分も
ずーっと悩みは尽きないと思うけど…
折角自分で決めた道なのだから、後悔のないようやりたいものだ。

と、自分への励ましの言葉で〆ます。。。
私もいつか『理系女の生き方ガイド』みたいな著書目指すかね(笑)