多分、人よりもコミックを読んでいる量は少ないのですが
お気に入りは手元に置いていて何度も読み返したい。
『Real Clothes (リアルクローズ)』もそんな作品の一つです。
働くアラサー女子向けコミック
Real Clothes 1 (クイーンズコミックスDIGITAL)
- 作者: 槇村さとる
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/06/22
- メディア: Kindle版
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ドラマ化したので知っている方も多いとは思いますが
こちらは社会人になってから全巻揃えました。
百貨店の婦人服売り場が舞台のストーリー。
その道の方からは「都合よすぎ」「現実とかけ離れている」
などと辛辣なコメントが多いですが、
この業界のことを知らない私には面白かったです。
私はこの一見華やかそうなアパレル業界とはかけ離れた
泥くさーい業界で働いているのですが
アラサ―世代の仕事や恋愛、はたまた結婚のことなど
悩める女性たちが奮闘する様をこのコミックで読んでいるとテンションがあがります。
私も頑張らねば!と。
特に主人公が結婚目前の彼氏と破局するまでの下りは
これ、私のことじゃね???
自分を思い切り重ねてしまうほどの共感ぶりでした(笑)
主要キャラクター
登場人物はたくさんいますが、3人だけキーな人物を挙げるとすれば。
天野絹江
頑張り屋の主人公。
布団売り場のいち販売員が、数年で会社組織を動かすような
ポジションにまで上るというのは百貨店業界ではありえないことみたいですが、
まあフィクションですからね。
とにかく前向きに仕事を頑張る姿勢は好感が持てる人物。
私はここまで頑張れる人間ではない。。。
田淵優作
中盤からの絹江ちゃんの上司で、カリスマバイヤー。
ネタバレすると、最終的にはこの人と結ばれるのですが
仕事はシビア、愛嬌もたっぷりなキャラ。
残念ながら私の周りにはこういう大きな心の支えとなる同僚はいないなあ。
神保美姫
婦人服の統括部長。
服飾業界きってのすごい方で、一瞬でその人に合う服を見抜くセンスの持ち主。
社内の若い社員から恐れられているが上を目指す女性社員からは憧れの的。
布団売り場から婦人服売り場へ絹江ちゃんを引き抜いた方。
怖い立ち振る舞いの中にも芯の通った情熱があって、
かっこいい女性として書かれています。
私にとっての美姫様
私のお手本になるような人がいないとも書きましたが
実は知る範囲に一人だけ、リアルクローズの美姫様のような人がいます。
もともとすごく仕事が出来る方で、
社内でも結構上のポジションにいらっしゃったのですが
今は海外法人に転籍し、家族を日本に残して単身赴任。
部署は全く違うけど、入社時に研修でお世話になった縁で何かと気にかけていただき
私も母の様に慕い尊敬していました。
女性らしい物腰の柔らかさを持ちつつ仕事はバリバリ、
それでいて3人のお子さんを育てあげたワーキングマザーの鏡のような方。
以前書いた記事の社内の女性のカテゴリ4に該当します。
正直、この方よりすごいと思った方に会ったことがありません。
美姫さまからの励まし
私の転勤が決まった時、居たたまれなくなって
真っ先にこの方にメールを打ちました。
女性単身赴任の経験者に救いを求めて。
ビジネスライクにメールを送ったのに、
私の心境を見透かされていたような、心温まる激励のメッセージをいただきました。
今回、私が転勤になった意義とか、海外の第一線にいる女性たちの事とか。
家族と離れて働く経験談とか。
そのメールを読みながらオフィスで涙腺が崩壊しました(T_T)
さらに、北国へ行く身を案じて、贈り物まで届きました。
かわいいラッピング。
中に入っていたのは革製の手袋。スマホ操作が出来るやつだそう。
ROECKLという、ドイツのブランドで、とっても暖かい!
本格的に寒くなってきた今、かなり愛用しています。
新婚早々の単身赴任という、非常識な辞令を受けた背景には
この方の存在も大きかったです。
私は第一線で活躍するバリバリのかっこいい女性になる自信はないですけど
「あの人がやってるんだから、私も頑張ってみようかな」
もう少し敷居の低いロールモデルになれたらいいなと思っています。
部署も違うし、女性の働きやすさという面では状況が全然違うけど…
私にとっての美姫様は憧れの理想形。
またいつか会えたら、もっと立派な大人になっていたい。
話がだいぶん逸れましたが、『Real Clothes』おすすめです。
アラサ―女子だけでなくて、働く女性には読んでもらいたい。
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